コンピュータ、半導体の技術とビジネス構造の理解を基に、
ユニークで斬新な製品やサービスを創り出していきます。
お客様の技術、経営面での課題をお聞きして、問題解決の方向を
ご提案、もしくはハンズオンで解決をしていきます。
先を見通し難い中において、次の時代を牽引できる人材を育成します。
3方良し(「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」)を実践していきます。
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人類が火を使うようになってからおよそ50万年、農業を生み出してから約2万年、産業革命から約200 年が経ちました。そして20世紀後半、70年前にはコンピュータが誕生し、人々の暮らしは現在まで飛躍的な進化を遂げてきました。このような技術変革は私たち人間に、より豊かな生活をもたらしてきたのです。
今日、インターネットによって世界中が張り巡らされた網のように繋がっています。私たちはこれを経由することで、世界各地の情報に瞬時にアクセスしたり、遠く離れた人と顔を見ながらリアルタイムで会話をしたりすることができます。
デジタル化の進む昨今、コンピュータ技術は私たちの生活を支える中核であると言っても過言ではないでしょう。
例えば、あなたが24時間離さないスマートフォンやパソコンの中心には、最先端の半導体技術で作られたコンピュータがあります。これらがクラウドと呼ばれる巨大なコンピュータを持ったデータセンタと繋がり、処理をすることで、私たちは様々なアプリを使用できるのです。
自動車に乗る時を考えてみましょう。自動車のエンジンやエアコン、ナビゲーションも、コンピュータによって制御されています。また昨今話題となっている自動運転は、最新のコンピュータ技術を集結させ進化を遂げた最たる例と言えます。同じように、ロボットもコンピュータと共に大きく進化しています。
このようなコンピュータとそれを支える半導体、そしてそれらの上層で動く膨大なソフトウエア群の技術は、人類が長い歴史の中で手に入れたものの一つにすぎません。それでも、この数十年に起こった大きな変化を生んだ原動力であることもまた確かなのです。
バブル絶好調であった1990年頃、日本は世界の半導体市場の50%を占め、多くの家電や計算機などの情報機器の製造も活発に行っていました。
しかし1995年が国力のピークと言われており、それ以降、労働人口、GDPなどは相対的に低下しつつあります。
半導体業界は2000年以降再編縮小が進み、2020年には世界シェア5%までに減少しています。日本独自に進化していた携帯電話も、2007年にiPhoneが登場してからというもの、スマートフォンへの急激なシフトが起こり、国内生産はほぼなくなりました。
大型計算機などのコンピュータ製造事業もまた大幅に縮小しました。現在はクラウドベースの処理系へと移行が進んでおり、ここでも米国や中国に大きく遅れをとってしまっています。
このように、世界レベルでみると日本はコンピュータ産業をリードする地域ではなくなってしまったという強い危機感があります。
これには複数の原因がありますが、他国と比べると政策的な失敗、日本の会社独特の課題もあったように思います。
現在、AIやビッグデータという言葉に加え、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉も使われるようになりました。コンピュータを新たな領域に活用していく動きは、今後ますます加速していくことでしょう。
現況の打破のためにも、日本が強い領域を育成していくことが必要であると考えます。
当社は、半導体業界とコンピュータハードウエアという2つの軸を中心に事業を展開しています。
半導体業界という軸では、技術面の進化だけでなく、経営、投資視点での業界の変遷についても継続的に調査しています。
コンピュータハードウエアという軸では、既存CPUやGPU、AI等の新しいアーキテクチャ面の進化を追っており、製品採用や投資視点で業界の変化を予測します。
AI、IoTに代表される新しいコンピュータの技術や使い方を広く調査、研究し、それを元に
・自社技術、製品の開発と提案
・企業とのコラボレーションや技術指導によるコンピュータの普及活動
・技術と経営の両面で活躍できる次世代の人材養成のための教育プログラム作成
などを行っています。
当社は多大な資本や人員こそ抱えていませんが、独自の知恵やネットワーク、スピードを活かした社会貢献をしていきたいと考えています。